It's just one wood ball.
but when you its push down,
It become 4 pieces!
Is it not great ??!!
あるみメモ。

クォーター。4分の1に分裂するからクォーター。球が割れる。ぱかっと。「へ?」って思いませんか?しかもそれが元に戻ったら?
あるみ氏は思いました。すごいことだ!と。だって普段の生活のなかに、そんなものどこにも存在しないんですもの〜。
arumitoyのアトリエに、木球がごろんごろんしているのを目にした人は「なんじゃこりゃ〜!?」という目をします。
つるつるな面の上で、アタマを押すとスルッとパカッと開くんです。気持ちがいいほどに。そして真っ直ぐ持ち上げるとまたもとの球に戻るんです。

これを思いついたのはドイツ在住時で、厳密に言うと、ルクセンブルクからフランクフルトへ行くの電車の中でした。
ふと思い立って、ルクセンブルクにあそびに行ったんです。ルクセンブルクはドイツのお隣の小さな国ですが、どちらかというとフランスの影響をより多く受けている印象があり、新鮮な気分になれました。ワクワクしていたんです。そこで、何かのスイッチが入ったのでしょうか。その頃はしばらくおもちゃのことは考えていなかったんです。真剣にドイツ語の勉強をしないといけなかったし、新しい文化に興味津々でおもちゃはしばらくおあずけでした。でも、ルクセンブルクのワクワクの帰りにひらめいたんです。もちろんその後の試行錯誤の結果、こんな風におさまったわけで、最初はなんとなくボーっとしたイメージがあっただけでした。

実際に試作に入ったのは、それから半年ぐらい経ってからでした。ずっとアイディアを暖めていました。でもそこから、この形になるのがまた一苦労でした。arumitoyで、完成に至るまでに一番手のかかったおもちゃといってもいいかもしれません。今のところですけどね。
当時はボスも巻き込んで、毎日研究していました。どうやったら「ぱかっ」と割れるのか。ものすごい量の試作(すなわちゴミ)をつくり、ボスも「もう諦めろ・・」と言っていました。どうがんばっても、開かなかったんです。ぎこちなく開くこともなく、とりあえず開かないんです。まるでそれを拒否しているかのように!
そんなことを繰り返す事2ヶ月ぐらいだったでしょうか、ある日スルッとパカッと開いたんです!驚きました。飛びながらスキップしてボスのところまで行きました。これがなぜ開くようになったのかは実際にクォーターを手にしてみると分かります。ああ、そういうことねって。
バランスが大事なんですけど、それがちょっとくずれるだけで、一人で立たなくなったり、開かなくなったりしてしまうんですよ。手がやける子達です。
でもあの時の感動は忘れません。ボスも、良くやった!って褒めてくれました。笑顔でした。あるみ氏もボスも。

そんな風に生まれたクォーターも初期から成長を続け、今では親子になりました。最初は親だけだったんです。
おっきいのとちっちゃいの。お母さんとあかちゃんとで一つずつ。お母さんとおそろいってとっても嬉しい事です。お友達に自慢しちゃいたくなるくらい。
持ち上げて振ると、かたかたってやさしい木の音がします。ちびのクォーターは、おててにすっぽりおさまっていつでもどこでも一緒にいられるお友達です。

クォーターは究極の個性軍団です。みーんな顔が違います。模様の付きかたも違います。目の位置も違います。傾き加減も違います。個性的でしょ?
クォーターを立たせてあげるにはバランス感覚が必要です。ちびっ子は大好きですよね。バランス。ちゃんと立つかな〜ってがんばって立たせてあげようとします。でもちょっと今日は元気のないクォーターくんはすぐに、ぺしゃとくずれてしまいます。でもなんとかやっとやっと立たせてあげることができました。そこへお父さんがどすんどすんと歩いてきたら、クォーターくんはやっぱりぺちゃんこになってしまいました。さぁ、お父さんはピンチです。今度はお父さんが挑戦する番です。うまくできるかな〜??どっちが上手にできるかな?


球を割ろうと思ったのは、誰もが一度は思った事があると思うけれど、木の中ってどうなってるんだろう??木目はどう入っているんだろう??っていう想いからなんです。丸いのに、割れると真っ直ぐの面が出てくる。これは、ちびっ子にとっては大きなナゾです。だって丸い形をしているのに、中は丸くない!おかしいよー!!中までずっと丸くなくっちゃ!って思ってると思うんです。たぶん、しばらくそのフシギと一緒に大きくなるんでしょうね。そしてある日突然意味が分かる日が来るんです。それはずっとずっとずっとフシギに思っていたからこそ、分かったことなんです。クォーターはそんなことを考えるきっかけにもなってくれるんです。

クォーターのアンバランスは、「大事に。」を無意識に習慣づけてくれます。一生懸命立たせてあげたクォーターくんを、そ〜っと大事にしておいたらずっと立っていてくれるからです。まだ立たせてあげるということができないあかちゃんは、逆にくずすのが大好きです。お母さんが立たせてくれたのを横からどんどんくずすのは本当に楽しいんです。でも、それはお母さんが大事に立たせてくれるのを見ているから。その内にそれを自分でもやってみたくなるんです。自分でできるようになっても大事に立たせてくずしてあそぶのです。クォーターを持つ時、たいていの子が両手で包み込むように持つのは、不思議ですがそういうことなんだと思うのです。世界に一つのクォーターくんです。

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