slender block
**スレンダーブロック**
ながくて、ほそくて、くるくるまわる。
のびたり、ちぢんだり。
ちょっと 頭をひねって つくってみよぉ。
あるみメモ。

スレンダーブロック。そうです。スレンダーなのです。スレンダーでスタイリッシュなイメージでつくりました。
筒状の棒と8角形の棒を組み合わせてあそびます。
たて穴はすかすか、よこ穴はきゅうくつ。だからいろんな組み立て方が可能なのです。すかすかのたて穴を利用するとグルグル回すことができます。たとえば、ヘリコプター(写真左)、あひる(写真右下)の真ん中の棒ですね。これらはくるくる回りますよ。
でもよこ穴がきっちりばっちり差し込まれるので「組み立てる」ことが可能なのです。
よこ穴は「ねじりながら差し込む」のがコツです。この「ねじりながら差し込む」はなかなかあなどれない行為なんです。脳が刺激されるんですって。小手先だけではなく、腕全体、肩までつかうからだそうです。要するに体をたくさん使うからなんでしょうね。リハビリにも使われていますよ。
もちろんつくった時はそんなこと考えていませんでした。当時はとにかく「スレンダーでスタイリッシュ」。
でももうひとつ考えていた事がありました。ひとひねりしたおもちゃにしたい!
その答えがよこ穴にあります。よこ穴は「ねじれの位置」に開いているんですよ。立体的に考えないと想像できない位置関係なんです。たからスレンダーブロックはアタマをつかうんです。あそびがいがあるんです。

よこ穴は最初はちょっときついですが、それはまだまだあそび足りない証拠です。もっとあそんであげると馴染んできます。木のおもちゃのいいところです。「馴染む」んですよ。木は。
一生懸命にぎってあそぶから、手あかも付きます。鼻水だってよだれだってぜーんぶ吸収しますよ。それがその子だけのおもちゃになるんです。
雨の日はきゅうくつだったり、お天気が続くとすかすかになったり。木のおもちゃは呼吸しているんです。そんなこともあそびながら何となく分かったりします。
木は硬いもの。でも弾力性はあるんですよ。生き物ですから。もしスレンダーブロックがすかすかでもう組み立てられないよー!というぐらいまであそんだら、
「早く元気になってね」と言って、3〜4日休ませてあげてください。そうしたらきっとまた一緒にあそんでくれます。お風呂場の近くなんかに置いておくといいかもしれません。

シンプルだから想像力も養えます。これにハマった子は大変です。ずっとあそんでます。
長いたて穴を通してするすると出てくるのがおもしろいんでしょうね。いないいないばあみたいで。
ところてんとか、押し出しようかんとか、ちくわのおもちゃとか言われます。
ブロックなので特に男の子はもう夢中です。しかも上手いです。差し込んだりぐるぐる回したり組み立てたりつなげたり。
音も鳴るんですよ。2種類の棒によって3種類の音の違いを発見できます。
筒の棒ばっかり集めて楽器みたいにしてあそぶこともできます。

これを思いついた時は、たぶん「動くブロック」を作りたかったんだと思います。ブロックって動かないですよね。ふつう。
小さいとき、ブロックで何か作っても、それはその「外見」でしかなかったんです。
特殊なパーツを使えば動くようにはなりましたけど、その動きはある特定の動きだけのために作られたものでした。
たとえば、扉をつくるパーツ、発射台のパーツ、タイヤのパーツというように。自分で想像をさせてくれなないんです。「あれをつくりたいからここを動かしたい」ではなく、「ここが動くからあれがつくれる」になるんです。すなわち「このパーツは’あれ’をつくるためにあるから、’あれ’しかつくれない」ってなってしまうんです。’あれ’しかつくれないパーツは一度使えば気がすんでしまうでしょ?
想像しながらつくることの楽しさはやったことのある人にしか分からないでしょう。ちびっこがスレンダーブロックであそびながらする会話はあそんでいる本人同士にしか分からない会話です。それが楽しそうに聞こえたら、彼らはしっかり想像しているってことです!
シンプルなかたちから、いかにそれらしく見えるようにつくれるか を楽しむんです。だから、既にそれを作れるパーツがそろっていてはイマイチ楽しめないんです。それができてあたり前になってしまうから。
スレンダーブロックがちびっこにとって「飽きない」ひみつはそこにあるんです。

箱の中に12セットしか入ってなくて少ないんじゃないの?って思うかも知れません。でも12セット(筒と8角形の2本セット)ってことは24本あるんです。
これ、全部つかうのは大変ですよ。たとえば、単純に筒と8角形をそれぞれたてに積み上げてみましょう。
長さは1本15cmあります。15cmX12本で180cmです。お父さんより背が高くなってしまうかも。それが筒のと8角形のと2本できるんですよ?それだけでもう十分すごいことでしょ?
24本あれば結構いろんなものがつくれるもんです。ボリュームあります。
スレンダーブロックをにぎった時の感触はなんとも言えずしっくりきます。そのひみつはぽこぽこの表面にあります。つるっとした表面の筒ではないんです。あるみ氏がわざわざ形をくずしているのです。何もしなければ綺麗な筒なのに。
なぜか、あるみ氏はこういう効率の悪いことを好んでします。「かせきごっこ」の人形の頭と体もぽこぽこの球です。そういうのが好きなんです。不恰好なぐらいがいいんです。いろんな意味で暖かくなれると思っているのです。
手になじむとなんだかホッとする気がするんです。やわからい。気持ちいい。そうするとあったかくなれる気がします。ステキな人はあったかいです。


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